2008.02.18 もっとも愚かな女の子

15日

「好き」と言ってくれるのに、抱きしめてくれる腕があるのに、頭を撫でてくれる優しい手があるのに、心配してくれるのに、私を愛してくれるのに、私は何も感じない。あの人の腕の中にいても、私の心は何も感じない。あの人の腕の中にいても、想うのは君だったり…。愛が消えたり、なくなったりしないものだったら、”愛”なんてなかったのかもしれない。それとも失くして初めて気付くのが、”愛”なのかな。確かに愛を感じるのに、私の中に愛がない。愛がないのに、突き放す事も出来ず、かと言って、受け入れる事も出来ずにいる。どうして私はあの人を愛する事が出来ないのかな。君に愛されない事より不幸な事は、あの人を愛せない事。ここにある愛を失くしてから気付いても遅いのに、分かっていても、受け入れられない。

何年も一緒にいてくれた、辛い時も支えてくれたあの人よりも、たった数時間一緒にいただけの君を、私をたくさん悲しませていなくなった君を、どうして私は想うんだろう。もう一度、あの優しい目に見つめれたいって願ってしまう。

*
もっとも愚かな女の子は
男の子に強さを求める
もっとも愚かな男の子は
女の子に優しさを求める
おぉ まるでないものねだり
持ってるものはあべこべなのさ
(野島伸司詩集より)
4847013034野島伸司詩集〈2〉僕とリンネ
野島 伸司
ワニブックス 1998-12

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